手首の小指側に痛みが生じます。手首を回す、重い物を持つ、小指側に手首を倒す等の動作で痛みが発生します。日常生活での具体的な動作でいうと、包丁を持つ、ビンのふたやドアノブを捻るといった動きで症状が出ます。症状が強くなると安静時痛も出て、腫れ、可動域制限などが起こることもあります。
原因は外傷や使いすぎで、スポーツでの発生が多いです。テニスや野球、ゴルフでのスイングなどで、手首へ過剰な負荷が繰り返しかかったり、転倒などで手をついてしまったり、交通事故などで強い衝撃がかかったりしたときに発生してしまいます。年齢を重ね変性して損傷を起こすこともあります。
発生直後はRICE処置としてアイシングをします。安静と冷却は特に重要です。尺骨茎状突起剥離骨折の可能性もあるため、見分けるために一度整形外科を受診することをお勧めします。TFCC損傷で手術することは少なく、保存療法でみていくことが多いです。病院では装具を処方され、1~3か月固定となることが多いです。それで緩和されなければ手術となります。ミツカル接骨院ではより早期に回復させるために手首のアライメント調整、連なる肘・肩・肩甲骨、全体の骨格矯正をしていきます。手首に負担をかけまいと首や肩の緊張もひどくなるため、そちらも調整していくことが必要です。痛みの緩和や組織の修復を早める鍼施術もお勧めします。ストレッチなどで前腕・手首を伸ばして柔らかさを保っておくことが大事です。テーピングで手首周辺を支えたり、前腕の筋肉への貼り方もお伝えしていきます。慢性的に繰り返す痛みの場合、鍼・灸を使い痛みの緩和をすることもできます。早期回復を望むなら一度、ミツカル接骨院にご相談ください。
特徴的な症状 |
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進行すると変形が現れ、正中神経麻痺が起きます。机の上のコインをつまみにくい、ボタンが留めにくい、コップを持ちにくいなどの日常的な動作に影響が出ます。
手根管にはたくさんの腱や動脈、正中神経が通っており、その手根管の中で神経が圧迫されることにより発症します。特に中年女性に多い疾患で、女性ホルモンの分泌低下が原因の一つと考えられます。腱や滑膜が炎症を起こし腫れ、その手根管という狭い中での腫れが正中神経の圧迫に繋がります。ただはっきりとした原因があるわけではなく、妊娠(ホルモンバランスの変化によるむくみ)、骨折(炎症による腫れ)、重労働(使いすぎで腱鞘炎・滑膜炎による腫れ)、人工透析(アミロイド沈着)、腫瘍や腫瘤なども原因と言われています。
手根管症候群に共通していることは手根管の中での炎症などが血流を悪くすることにあります。日帰り手術で手根管を切開する方法や腱鞘内に注射をする方法がありますが、手根管症候群は手術をしても使い方が悪ければ再発するリスクがあります。ミツカル接骨院では再発を防ぐため、負担がかかる使い方から治す根本改善を目指しております。全身的にみると手根管症候群になる方には「猫背・巻き肩」がとても多いです。大きい関節で力を生み出せず、小さな関節で力を生み出すことになるので、関節に負担がかかってしまいます。手首はもちろんですが、それ以外の負担も改善していきましょう。鍼で母指球の筋肉への神経伝達を回復させることで萎縮してしまった母指球を回復させたり、電子温灸施術で手根管や指先の血流を改善させたりできます。EMSでの電気トレーニングも萎縮した筋肉を取り戻す手助けをしてくれるため、母指球の筋肉量を増やすのに有効です。
特徴的な症状 |
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進行すると変形が現れ、尺骨神経麻痺が起きます。ボタンやチャックが閉めにくい、お箸でつまむ動作がしにくいなど指先の細かい動きができない=巧緻(こうち)運動障害が発生します。
原因は手首の使いすぎです。スポーツや重労働で手首の負担が大きくなったときに発生リスクが高いです。骨折やケガ(TFCC損傷など)、ガングリオンも原因になります。こういった外傷から尺骨神経の切断、牽引、挫滅などを引き起こし発症します。
骨折や脱臼、腫瘤による神経障害の場合、早期に手術を行う必要がありますので病院への相談が必要です。除去すれば早期改善が見込めるはずです。それ以外の原因で変化が少ない状態であれば、ミツカル接骨院で回復を早めるお手伝いができます。手術後にあまり変化を感じられない方も一度ご相談ください。ギヨン管症候群は手根管症候群よりも指・手首がうまく使えず動きをかばうため、肩周辺の動きにも制限や緊張が出やすいです。可動域をしっかりと確保するためにも上肢、体幹の骨格矯正をし、動き方を思い出させます。筋肉の緊張もしっかりと調整をしていきます。筋委縮には鍼灸施術をし、自分では動かしにくい筋肉は鍼通電で神経伝達の回復を早めます。手の筋肉量が減ることによる筋温低下・循環血液量低下での指先の冷え・むくみには電子温灸施術をしていきます。指の曲げ伸ばしがしにくい中、筋肉量を増やすならEMSでの電気トレーニングがオススメです。
手首の親指側にある腱鞘とそこを通過する腱に炎症が起こります。腱がスムーズに動かせなくなり、手首の親指側が痛み、腫れてきます。親指を広げたり動かすと強い痛みが出ます。
原因は親指の使いすぎです。親指を伸ばす・広げる動きをする筋肉の腱やそれらが通る腱鞘でスムーズに動かせなくなります。最近ではスマホの普及によりドゥケルバン病が増え、「スマホ腱鞘炎」とも呼ばれるようになりました。女性ホルモンの変化にも影響を受け、産前~産後の女性に多く発症します。この時期、プロゲステロンというホルモンが多く分泌され「腱鞘を収縮させる」作用があるため発症に繋がります。また、更年期の女性の場合、閉経に伴いエストロゲンというホルモンが減少することで腱や関節を柔軟に保つ作用が減退し、腱や腱鞘が炎症を起こす原因になります。
ドゥケルバン病を改善するためには、親指・手首の使い過ぎになってしまう角度を避けることが大事になります。親指が伸び、手首が曲がった状態を続けると発症しやすく、このとき手先が動きやすいように肘を曲げ、巻き肩になってしまいます。猫背やストレートネック(スマホ首)が同時発生しているので先にそこも改善していく必要があります。お子様を抱っこする動作もこの姿勢になりますので同様に改善が必要です。腕から肩、首までしっかりと骨格矯正、筋肉調整していくと症状が改善していきます。日頃繰り返す動きで発症するため再発リスクは高いですが、再発を防ぐために正しい使い方、負担をかけない使い方を身体にクセ付けしていきましょう。
慢性的な痛み、腫れ、可動域の制限、握力の低下等が手首で認められた場合、変形性手関節症であると考えられます。
皆様の知っている手首とは橈骨・舟状骨・月状骨で作られる関節です。ここで起きるのが変形性手関節症です。変形性手関節症は下記の2種類に分けられます。
SLACwristの病期分類は3段階に分かられ、ステージ1~3の順で進行していきます。どれも関節症変化としてレントゲン画像で骨硬化像(より白く見える)が出ます。
ステージ1 | 関節の隙間が狭くなる(舟状骨遠位、橈骨茎状突起の間に限局)。 |
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ステージ2 | 関節の隙間が狭くなる(橈骨・舟状骨関節全体に及ぶ)。 |
ステージ3 | 関節の隙間が狭くなる(手根中央関節【有頭骨・月状骨】にも広がる)しかし、橈骨・月状骨関節には変化が出ていない。 |
変形は治りませんが、痛みを取り除くことと可動域を維持する・広げることはできます。症状が軽ければ、生活やお仕事で支障が出ない程度まで改善していきます。整形外科の受診では、装具・サポーターなどで動きの制限をし、炎症を繰り返さない状態に落ち着かせることが理想とされており、3~6か月しても改善が見込めない場合には手術を勧められます。手の周りなので手術を避けたい方も多くいると思いますが、そんなときは一度当院にご相談ください。改善するために手首の負担を減らす施術や使い方をお伝えしていきます。また、慢性期には痛みを改善させるために鍼や灸が有効な手段です。筋力が下がらないようにするためのEMSもあります。変形が進行していく段階は自分では気付かず見落としてしまうことも多いので何かおかしいかもしれないと思ったら早めにお聞かせ下さい。
手首の真ん中あたりに痛み・腫れが出て、次第に動きが悪くなっていき、運動時痛、握力低下などの症状が出ます。月状骨の位置の圧痛を認め、手首の中央にある月状骨という骨が栄養血管血流不全を起こし、骨壊死となってしまいます。放置しておくと少しずつ進行し、つぶれて割れてしまうこともあります。レントゲンでは月状骨がつぶれた状態が見えます。そうなると手首の動きが大幅に制限されてしまいます。変形性手関節症にも移行する疾患です。
ステージ1 | レントゲン写真では異常が認められず、MRIや骨シンチグラフィーによって若干の萎縮が見られる。 |
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ステージ2 | 骨の萎縮や硬化が見られる。 |
ステージ3 | 月状骨の圧潰や分節化が見られる。 |
ステージ4 | 月状骨だけでなく、周囲の手根骨にも影響が出て、関節症の症状が現れる。 |
原因不明と言われますが、手の使いすぎが原因と推測されます。働き盛りの青壮年の男性の利き手で多く発症します。例えば、手に力を入れてよく使う大工や調理師の方に多い疾患です。主婦や事務職、高齢の女性にも発症することがあります。元々月状骨に負荷がかかりやすい関節の形をしていたり、くり返し手に負担をかけたりすることで起こると考えられています。テニス・ゴルフ・バレーボールなどの衝撃がかかるスポーツでも起こることがあります。
スナッフボックスまたは嗅ぎタバコ窩と言われる、親指の付け根と手首の間にある凹んだ部分に腫れ・圧痛があり、手をついたときの痛みや握力低下が見られます。慢性的に痛む手首の疾患の中では早期に高度な可動域制限が発生します。
原因なく舟状骨が壊死してしまう疾患です。非常に稀な疾患で、舟状骨骨折の後に起こる壊死はこの疾患ではありません。原因不明とされていますが、腎移植・膠原病の治療後に発症することが多く、副腎皮質ホルモン大量投与が関係していると考えられています。抗炎症作用の強いステロイド剤などがそれに当たります。病気の投薬治療などの経験がある方は特に要注意の疾患です。
発生して間もなくの急性期では手首の親指側に痛み・腫れ・運動時痛が起こります。急性期を過ぎると一時的に痛みが和らぎますが、放置しておくと偽関節(骨がくっつかず、繋がらない骨同士が関節のように動くこと)になってしまいます。特に中央部(腰部)骨折と近位1/3骨折は、栄養血管が断たれて壊死を起こしやすい骨折箇所であるため、早期に手術が必要になる場合があります。変形が進行すると、手首の痛み・筋力低下・可動域の減少などの症状が出てきます。ズレが大きくなければ痛みがそこまで強く出ることはないようです。
原因は手首を背屈してつくなど強い衝撃がかかることによります。スポーツや交通事故での受傷が多いですが、舟状骨骨折の約半数はスポーツでの受傷と言われます。特にサッカーなどの競技者が後ろに手をついて転倒し受傷という例が一番多く、患者は10代後半~20代の方がほとんどです。スポーツで受ける代表的で身近なケガです。転んで手をついたり、シュートを手の平で止めたりした後に手首が痛いという症状が出たら早めに診てもらうことが望ましいです。放置せず、骨折を疑ってみてください。
骨折してしまったら、すぐ整形外科を受診することをお勧めします。見た目ではわかりにくく、受傷直後ではレントゲンでの骨折線が確認できないことも多いため見落とされがちですが、ギプスや装具固定などで初めは様子見をすることが多いです。2~4週間経ってもう一度レントゲン撮影をして骨折線がなければただの捻挫と診断できるようになります。ただ近年では、MRIによりレントゲンでは確認できない骨折線を確実に診断できるようになっているそうです。骨折する箇所によっては続発症や後遺症が発生しやすいのでしっかりと診断をしてもらうことが大事です。骨折だとわからない状態で当院にかかられた場合もまずは整形外科をお勧めすることが多いですが、手首をかばって首、肩まで広範囲に辛さが出るので、現状の痛みや周囲の緊張が辛いと訴えて来られる方もいらっしゃいます。そういったときは改善のお手伝いをさせていただきますのでご相談ください。また、骨癒合後に早期復帰を望まれる方は、使い方や動かしやすさをリハビリするために骨格矯正・筋肉調整・鍼をし、うまく力が入りにくいときの筋力強化をEMSで行うことができます。
症状として腫れ、圧痛、運動時痛、可動域の制限などがあります。受傷直後の炎症期には動かしてなくても痛みがでます。小指側の尺側側副靭帯に関しては「TFCC損傷」と判断されることが圧倒的に多く、親指側の橈側側副靭帯は、「舟状骨骨折」との見極めが重要になってきます。合わせてご覧ください。
転倒や使いすぎによって発症します。転倒時、軽く手をついた程度でも角度によっては発症することがあります。強く手をついたときや体重がかかって後ろに手をついたときに症状が出た際は「舟状骨骨折」を考えることが必要です。スポーツでの発生が多く、テニスでのスイングの繰り返しなども原因の一つです。使いすぎでなくとも、変な角度で打ち返したときに捻ってしまったというケースもあります。
他の捻挫と同様クセになってしまうケガです。慢性的に繰り返さないよう初期に安定感をしっかり作っておくことが重要です。他のケガや骨折との見極めが重要なので、気になることがあったらすぐに相談してください。整形外科への受診が必要ならこちらからも提案させていただきます。転倒の場合、衝撃によって手首から他の関節への位置のずれが生じるため、矯正の必要があります。使いすぎの場合、身体の中心から位置のずれ、歪みが出始めます。最終的に小さな関節に他の大関節からの負担が生じて捻挫が起こります。どちらの原因でも矯正から始めることがクセにならないために必要です。ずれ・歪みのある関節をまたぐ筋肉は痛みや緊張が出るので筋肉調整します。1~3か月を目安として、その間には完全復帰でクセが残っていない状態になります。
症状 |
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迅速に対処しなかった場合に起こる合併症 |
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このケガの後は手根不安定症が残りやすいです。手根不安定症とは手首の可動域制限、運動時痛、握力の低下、有痛性のクリック音(手首を動かしたときに関節がなるような音がすること)などの症状をもたらす一種の症候群を言います。この症候群が出ると、予後は不良とされています。
転倒して手をついた衝撃により、手首が過伸展することで起こります。月状骨脱臼では月状骨のみが手の平側に脱臼し、月状骨周囲脱臼では月状骨と橈骨の位置関係が保たれたまま、それ以外の手根骨が手の甲側に脱臼します。20代~50代の男性に多いと言われており、月状骨周囲脱臼は月状骨脱臼の5倍多く発生します。
手関節の脱臼には月状骨脱臼と月状骨周囲脱臼の他に、手根骨間脱臼があります。手根中央関節(近位手根列と遠位手根列)で遠位手根列が手の甲側か手の平側に脱臼し、大半が舟状骨や三角骨の骨折を伴うものですが、発生はごく稀です。
脱臼している場合、接骨院では応急処置までしかしてはいけません。脱臼している箇所を元の位置に戻してあげれば痛みの大半は治まるので、できる限り早く整復・固定を行う事が重要です。接骨院での応急処置後はすぐに整形外科を受診する必要があります。レントゲン撮影をして中の状態を把握し、合併症(骨折や神経障害など)が無いか精査します。肘関節は90°、手の平を下に向け手首を45°曲げて1週間固定し、その後親指を上に向けた状態で2~3週間固定すると位置が安定してきます。月状骨脱臼・月状骨周囲脱臼の固定法は一緒です。前腕から腕、肩周り、首周りも緊張していきますので、しっかりと緩和させていくことも必要です。しばらく動かせないことで腕の筋力が低下してしまうこともありますので、EMSを使い筋力を付けるお手伝いをすることもリハビリとして大事です。可動域の回復をするリハビリも行いますので、困ったら一度ご相談下さい。
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ミツカル接骨院 院長
𠮷原 幸治
高校卒業後、柔道整復師国家試験に合格し、1年後にははり師・きゅう師国家試験に合格。有限会社やまがたに入社後、静岡県東部の接骨院、静岡市内接骨院に勤務し学園みずほ接骨院で院長を経験後、2022年3月にMARK IS 静岡にてミツカル接骨院を開院。現在は接骨院にて接骨業だけでなく鍼灸施術、ちびっこはり(子ども向け)と幅広い施術を行う。
保有資格
柔道整復師、はり師・きゅう師、認定卒後臨床研修指導柔道整復師認定、ちびっこはり勉強会修了
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