まずは病院で診断を受けていただきたい場合
「病院で診断を受けていただきたい場合」に該当する疾患の方でも、鍼灸接骨院へ後療や改善、ケアなどで通われている方が多くいらっしゃいます。
股関節の前の痛みと腫れで立つ・歩くことができなくなります。
高齢者の場合、骨粗しょう症が原因として挙げられます。進行するとちょっと足を捻る、少し躓いた、転んだなどの軽い刺激でも発症します。20代でも交通事故や転落事故によって強い力が働き、受傷することもあります。また骨折部による分類(内側骨折・外側骨折)と、骨折型での分類(内転型骨折・外転型骨折)があり、内側かつ内転型が一番治りが悪いとされていて、外側かつ外転型骨折が一番治りが良いとされています。
接骨院でできるのは後療法です。まずは病院で入院・リハビリをこなしてもらうことになると思います。
骨壊死が発生しただけでは自覚症状はなく、壊死した部分が潰れてようやく症状が出ます。そのため自覚症状として急に起こる股関節痛が目立ちます。腰痛、お尻の痛み、膝痛などが一緒に出ることもあり、壊死の発生から症状が出るまで数カ月~数年と時間差があることもあります。
30代~50代男性に好発します。原因は不明ですが、強い危険因子はステロイド薬、アルコールが挙げられています。
急に起こった股関節痛、腰痛、お尻の痛み、膝痛には施術ができますが、壊死があるかどうかは接骨院では調べることができません。まずご自身が「ステロイド薬(プレドニゾロン15㎎以上)を飲んだことがある」「毎日日本酒で2合以上飲んでいる」にあてはまれば、最初は病院にかかってみるという判断をすることをお勧めします。
初期症状はこわばり、腫れ、痛み、発熱です。関節以外にも症状が現れたりします。炎症性滑膜のために骨・軟骨が溶けてしまい、傷んだ軟骨と骨に体重がかかることで関節破壊が進みます。進行すると、関節の脱臼・変形・屈曲拘縮・強直・悪性関節リウマチといった重い症状が出てきます。
40代~60代の女性に多いです。原因は関節リウマチです。この病気で障害されることが多い関節の一つに股関節があります。
まず、病院にてリウマチ科の診断を受けてもらうことで中の状態がわかります。関節破壊が進行していないうちは接骨院での施術ができます。天候の変化や寒暖差などでも関節部がシクシク痛むので、冷えないようカイロや蒸しタオルを使って関節部をしっかりと血液循環させるセルフケアを推奨します。当院では関節の隙間に余裕を持たせる矯正と関節周りの筋緊張緩和・循環改善を目的とした調整・温灸・EMSをお勧めします。
赤ちゃんや幼児が特に原因もなく元気がなくなって、発熱し、また、おむつなどを替えるときに股関節を動かすと痛がるといった症状の場合、疑った方がいい疾患です。幼児であれば歩かなくなります。生後3カ月までに発症することが多いと言われています。
新生児・乳幼児期に発生しやすいと考えられています。特に女の子は男の子の5~10倍発生しやすいと言われています。感染経路は不明ですが、扁桃腺・歯などに潜む黄色ブドウ球菌などの細菌が血管内に侵入して股関節に行くと言われています。免疫力の弱い乳幼児に起こりやすく、発育不全や変形などの後遺症が残りやすいので、気になったらすぐに病院・整形外科に行きましょう。風邪、虫歯が危険因子だと気に留めておくことも大切です。原因となる菌は「黄色ブドウ球菌」が一番多く、次いで「連鎖球菌」「肺炎球菌」「MRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)」の順に多いと報告されています。
痛さを感じたら関節内に膿が溜まって圧力が高まっている可能性が高いです。緊急手術で切開排膿が必要になる可能性があります。怪しいときはすぐに相談しましょう。
臼蓋形成不全は悪性の疾患ではありません。ただし、早期発見・進行予防がとても重要です。股関節に痛みを感じたらできる限り早く受診されることをお勧めします。病院でレントゲンを見て「股関節のつくりが悪い」「かぶりが浅い」と言われたら臼蓋形成不全です。子どものうちは無症状で過ごす方もいますが、大人になるにつれ、使い過ぎ、体重増加などで関節軟骨が少しずつ傷んでいき、股関節痛や跛行(異常歩行・歩き方の崩れ)が出ます。将来的に変形性股関節症になる可能性もあるので、子どものうちに完治させたほうが良いです。
圧倒的に女の子に発生しやすい疾患です。そしてアジア人、特に日本人に多いと言われています。原因不明とされていますが、遺伝性のものである可能性も考えられています。幼少期に股関節の病気や怪我があると股関節の発育不良で発症することもあります。成長に伴い臼蓋の大きさ、形態が変化するため、経過をよく見ておく必要があります。小さなお子様の股関節の病気や怪我には要注意です。
程度が強い臼蓋形成不全では比較的早期に変形を起こすため、オペにて臼蓋を大きくする場合もあります。臼蓋形成不全が見つかった場合は、変形性股関節症への進行予防が大事です。股関節周りを補えるのは筋力だけで、安定性の低下を防ぐためには股関節周囲の筋力トレーニングを行うしか方法がありません。ただし、過度なトレーニングは負荷のせいで軟骨を傷めるので、バランストレーニングやインナーマッスルトレーニングのような軽い負荷でのトレーニングを日々繰り返し行うことが大切です。またトレーニングには休息も不可欠です。硬くなった筋肉を緩め、しっかりケアを行うことで変形の予防ができます。
太ももの骨の股関節に入り込む先端部分が股関節の成長板でズレを起こす、または分離した状態が大腿骨頭すべり症です。股関節のこわばりや軽度の痛みがよく出る症状で、慢性の症状とされています。ズレが出始めると歩き方の変化等もあるのでよく見ておきましょう。躓いた際に急に悪化し激痛が出たり、急性の場合には骨折したかのような激痛を伴ったりということもあります。
青年期の男の子に発生しやすく、そのうち多くが10~15歳です。肥満や体重増加が危険因子で、遺伝性も一つの要因です。また両側性より片側性が多いとされています。正確な原因は不明とされていますが、外傷・ホルモン変化・炎症・肥満などでの骨端軟骨(成長板)の脆弱化に関連します。
レントゲンで診断をします。その際に見つかると早急に手術ということを言われると思います。手術をした後も大腿骨頭壊死を起こす可能性があるので要経過観察となります。
痛みなどの自覚症状はありません。脚の長さの左右差、太もも・お尻のシワの左右差、脚の開きの左右差をよくチェックしておきましょう。両側脱臼などでは左右差が目立たないこともありますが、股関節の開排制限(仰向けで両膝を立てて足を開いていくと十分に開かない)・クリック(カクッとする感触)などで判断することができます。
特に女の子に多く、ご家族にこの疾患があるとかかりやすいとされており、逆子での出産もリスクがあると言われています。また、生後0~3カ月での新生児期での抱き方として、スリングなどで足が真っすぐに伸びた状態での横抱きは悪い抱き方ですので気をつけましょう!基本はコアラのような縦抱きで足を開かせるのが良い抱き方です。寝かせ方も股関節を真っすぐにしないよう気をつけましょう。
病院にて生後3カ月くらいから装具を付けて治療していくのが一般的で、装着後1週間に整復されることが多いとされています。接骨院ではあまり見ることはなく、乳幼児の検診の際に発見することが多いです。このケガの怖いところは大人になってから股関節周りに不調が出やすいところなので、できる限り乳幼児期に完治させましょう。
40代~50代の女性に多い疾患です。主な症状として股関節痛・関節の動きの制限があります。進行すると、骨の変形が進み、痛みと制限がより強くなります。夜間痛や持続痛(常に痛い)に悩まされます。股関節が伸びなくなってO脚になり、筋力低下、左右の脚の長さが違ってきます。足の爪が切りにくい、靴下が履きにくい、和式トイレが使えない、長時間の立ち仕事や歩行がしにくい、段差が辛いなど日常生活に多くの支障が出ます。
先天性股関節脱臼・発育性股関節形成不全・臼蓋形成不全を乳児期・幼少期に患っていることが発症する原因としてものすごく多いです。変形性股関節症もまた、日本人女性に非常に多い疾患となっています。大腿骨頭がはまり込む寛骨臼が大きい方にも変形は起こりやすいです。大腿骨寛骨臼インピンジメントと言って関節の中で骨頭が衝突してしまいます。その際に関節唇(軟骨)が損傷してしまい不安定になります。
変形性股関節症も他の関節で起こる変形と同じく筋力で安定性を維持することがとても大事です。進行させない予防のためにも毎日できて負荷をかけすぎないトレーニングを続けること、そしてすでに痛みでお困りの場合、関節の隙間を広げるように位置を整えることが必要です。病院・整形ではヒアルロン酸やプロテオグリカン、痛み止め、湿布を処方されますが、初期や進行期でもまだ人工関節を入れる必要がない場合が多いです。そういうときは当院にご相談いただければ、痛みを改善させたり、関節の位置を整えたり、トレーニングの指導、またトレーニングが苦手な方のためにEMSでの筋トレができます。
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ミツカル接骨院 院長
𠮷原 幸治
高校卒業後、柔道整復師国家試験に合格し、1年後にははり師・きゅう師国家試験に合格。有限会社やまがたに入社後、静岡県東部の接骨院、静岡市内接骨院に勤務し学園みずほ接骨院で院長を経験後、2022年3月にMARK IS 静岡にてミツカル接骨院を開院。現在は接骨院にて接骨業だけでなく鍼灸施術、ちびっこはり(子ども向け)と幅広い施術を行う。
保有資格
柔道整復師、はり師・きゅう師、認定卒後臨床研修指導柔道整復師認定、ちびっこはり勉強会修了
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