名前としてはあまり知られていない関節ですが、足関節捻挫と同時に捻挫を起こす箇所です(約半数近く)。程度の軽い足関節捻挫では単独で受傷することもあります。症状としては疼痛、腫れ、圧痛、運動時痛、荷重時痛です。体重がしっかりかけられないため、スポーツをする方には辛い捻挫です。
通常の足関節捻挫とほぼ同じ捻り方で受傷をします。足関節底屈・内反にて二分靱帯(別名:Y靱帯)を伸ばします。
テーピングだけでもかなり痛みを軽減することができます。足首の捻挫と同様に片足に体重がかけられない分、上半身の使い方が悪くなり、回復を遅くさせます。しっかりと位置を戻し、周りの守ってくれる関節や筋肉にかばった負担が残らないようにしていきます。元々上半身の姿勢の崩れがある人は捻挫の痛みが出やすくなります。それらもしっかり整えて負担が抜けて足首を全身で支えられるようにします。靭帯の損傷の程度は軽くても痛みや腫れがひどく出る場合があるので、そういう際には鍼施術をお勧めします!早期回復しやすくなります!
足の甲の痛み、腫れ、圧痛、運動時痛、荷重時痛が起こります。足部のアーチ低下を招く為、足底部の緊張が強くなり足底筋膜炎や足の安定性も低下します。内側楔状骨と第2中足骨を結ぶ靱帯を「リスフラン靱帯」(背側足根中足靱帯の一種)と言います。リスフラン関節の中でここが1番受傷しやすいと言われています。
高いところから飛び降りた際の着地で傷める、または強い踏み込み、つま先立ちで体重をかけてしまったなどが原因となって起こります。体操・剣道などのスポーツやクラシックバレエなどで受傷しやすいと言えます。繰り返し重い荷物を運んだりハイヒールをよく履く女性にも起こりやすいです。羽生結弦選手も松葉杖を使っていたときはリスフラン関節捻挫に苦しんでいたそうです。
リスフラン関節がやられると足の土踏まず(縦アーチ)の崩れが問題になります。捻挫が治った後も後遺症のような感じで土踏まずの疲れやすさが残る、全身をしっかり安定した良い位置で保てずうまく支えられなくなってしまう、また片足に体重が乗せられない、歩くときの姿勢の崩れ、踵重心による腰痛も引き起こされやすくなります。日頃からサポーターやテーピングでの補助をしておくと、安定してアーチの位置を保ちやすくなります。
足裏の絞扼性神経障害がモートン病です。足裏の指の付け根から指先に向かって痛みやしびれが起こります。熱く焼かれたような痛みを出すこともあります。歩行時痛なども出るため日常に支障をきたしやすい病気です。
繰り返し足裏の指の付け根に負担がかかることが原因です。そうなってしまう要因として、過去にケガをしたことがある、ジョギング、高いヒールをよく履く、外反母趾、リウマチ、扁平足があります。剣道、体操、クラシックバレエ、長距離ランナー、駅伝などのスポーツにも起こりやすいです。
骨端症とは「骨端線が痛くなる子どもの病気」です。痛み・成長障害を引き起こします。全身的に起こるのですが、足では踵骨(セバ―病)、舟状骨(第1ケーラー病)、第2中足骨頭(第2ケーラー病・フライバーグ病)、第5中足骨粗面部(イズリン病)に見られます。
原因は使いすぎです。13~15歳くらいで成長が止まり骨端線(骨の成長が活発なところ)が消失しますが、それまでの間で骨端線に負担がかかると発症します。主にスポーツなど、よく動くことでストレスがかかって過度な負担となったときに、骨壊死、骨軟骨炎が起こります。
骨端症全般は運動の中止で大幅に改善が見込めます。ただし、スポーツを休みたくないと言うお子様は非常に多いと思います。そのため運動しながら回復ができるよう負担がかからない姿勢やフォームを身に付ける必要があります。使いすぎになる筋肉などは積極的にほぐしたりストレッチをすることで症状の緩和につながります。
踵が痛い、踵の軽度の腫れ、圧痛、歩行時痛が主な症状で、激しい運動後に症状が出ることが多いです。熱感が出ることもあります。踵の痛みをかばってつま先歩きになることがあります。
10歳前後の活発な男子に多く、アキレス腱と足底筋膜の緊張が痛みを増強させる要因となります。運動全般で発生することが多いですが、特にジャンプや長く走ることが多い競技で起こります。他にも硬い靴、姿勢やフォームの崩れなどが原因として考えられます。
足の甲や足部内側中央部の痛みを発症します。
小学校に上がる前の5~7歳の男の子に多いと言われていますが、発症自体は非常にまれで原因不明とされています。内側縦アーチのキーストーンと言われている舟状骨なので、おそらくはアーチの崩れが問題になって発症すると考えられます。血液の循環障害なので、血の巡りが絶たれることにより無腐性骨壊死(阻血性壊死)が起こります。靴のサイズが合っておらずきつい状態で血流を悪くしていることもあるので、足に合ったサイズに変えてあげることも考えましょう。
アーチの崩れを正すために足首・膝・股関節をしっかりとした位置に戻してあげることが大事になります。舟状骨にくっつく後脛骨筋の緊張を緩和させ、アーチを保つ足底筋膜も柔らかく保ちます。アーチサポートとしてテーピングなどを使って補助することも大事です。予後良好で成長すれば後に悪い影響はないとされています。ただし、成長するまでの数年間、痛みを放っておくわけにもいかないのでしっかりと痛みと硬さに対するケアが必要になります。インソールを硬いものから足に合ったものやクッション性の高いものに変えてあげることも有効な手段です。また、循環を改善させる灸も効果的です。
足の第2趾の付け根に痛み、腫れ、歩行時痛が起こる病気です。第3趾、第4趾に起こることもあります。不快感・違和感と言う方もいます。
12~18歳の女の子に多く、足をよく使うと繰り返しの圧迫により循環障害を引き起こし壊死になってしまうと言われています。ダンスやランニングなどで起こることが多いです。つま先体重で使うことが多い人は要注意です。
足裏の横アーチの崩れが問題になることが考えられるので、足底部の緊張を取ることが重要です。また足首・膝・股関節の柔軟性にも関連が深いです。上半身が前に傾くことも悪影響なので姿勢改善からつま先、指の付け根にかかる負担を減らすよう整えていき、セルフケア、テーピングなどで補助できるようにもお伝えしていきます。循環を改善させる灸も効果的です。
足部外側の中央部に痛み、違和感が徐々に出始めます。短腓骨筋に負荷のかかるストップ・ターン動作などをした時に痛みが出ます。腫れや発赤があまり見られず徐々に出てくる痛みなので、ジョーンズ骨折(疲労骨折)や、第5中足骨基底部骨折との鑑別はしやすいです。骨折の場合だとはっきりとした痛みや腫れ、熱感、皮下出血が起こり、疲労骨折でも腫れや熱感が感じられます。
8~14歳の子どもに多いです。短腓骨筋の牽引力でストレスがかかり発生します。ジョーンズ骨折はスポーツレベルの高い選手・高校生~大人に起きやすいもので、第5中足骨基底部骨折は明らかな外傷ですが子供では骨が柔らかいため、骨折線はくっきりとは写りません。
ストップ・ターン動作での負荷がかかるのは足首が硬いことや足の外側に負荷のかかりやすいガニ股・片足に偏った姿勢の取り方をしていることが原因として考えられます。短腓骨筋の緊張を緩和させることでも症状の軽減をさせることができます。また骨盤の後傾や開きを正してあげることでも大幅に改善が見込めますので、姿勢改善をお勧めします。セルフケア・ストレッチ・テーピングの仕方もお伝えします。
足のアーチの崩れにより足底腱膜に炎症が起こります。土踏まずの中央や踵の付着部で痛みや圧痛が強く感じます。歩き出しの痛み、朝の動き始めの痛みなどを訴えることもあります。踵骨の足底側に骨棘(こつきょく)という骨のトゲ状の突起が出て痛みが増すこともあります。
原因は使いすぎです。ランニング・ジャンプ動作・荷重・牽引力などの繰り返しが原因になります。硬い靴、合わない靴、長時間の立ち仕事や筋力不足、柔軟性不足、足部の変形(扁平足・外反母趾)なども要因となります。
足のアーチの低下を正すことで負荷を大幅に減らすことができます。全身的に整え荷重での負担をなくすだけでも、痛みがかなり改善しやすくなります。足底腱膜そのものの緊張も悪化の要因なので、しっかりとほぐす、ストレッチをすることも大事です。テーピングで足底腱膜の補助をすることもできるので、セルフケアについてもしっかりとお伝えしていきます。緊張があまりにも強い場合は早期回復を促すために鍼灸施術もお勧めします。
つま先立ちや水泳のバタ足をしたときに痛みが出る病気です。アキレス腱周囲に症状が出ます。主にクラシックバレエ、水泳、サッカーなどのスポーツでの運動中や運動後に痛みを感じます。
三角骨という過剰に存在する骨が運動の中で脛骨と踵骨の間に挟まれて炎症を起こします。7~13歳頃に現われ、癒合不全、骨折後に偽関節になってしまい残ってしまったものが原因とされています。
繰り返しの負担でふくらはぎの筋肉の緊張が残り続けることで三角骨が脛骨と踵骨の間に挟まれ続け炎症が繰り返し起こります。成長の過程で距骨と癒合すれば炎症は起こらなくなります。足関節の隙間が狭くなってしまう要因として他の関節の動きの悪さが影響してしまうので下肢、骨盤をベースとして全身の矯正を行います。より三角骨の挟み込みが予防できるようになります。また、ストレッチ・テーピングでの補助やセルフケアもお伝えしていきます。
内くるぶし周辺(内果前下方)の痛みや圧痛が出ます。他に腫れ、熱感、運動痛が出ます。三角骨と同様、過剰骨で通常は存在しません。もし、外脛骨があっても痛みがない方もいらっしゃいます。痛みや腫れが出なければ問題はありません。激しい運動の最中や後で痛みが出ることが多いです。また、外見上足の内側に骨の出っ張りがあって、それが靴に当たって痛いことがありますが、この場合靴選びの間違いで発生するので靴を変えれば症状が改善されることも多いです。
原因は使いすぎです。激しい運動などで後脛骨筋の緊張が外脛骨を引っ張ることで炎症が生じます。
Ⅰ型:遊離型。舟状骨から離れて後脛骨筋腱内に存在する。
Ⅱ型:離断型。舟状骨と離れ切っておらず、後脛骨筋の付着部となっており、一番痛みを発しやすい。
Ⅲ型:癒合型。舟状骨と完全につながっており、突起状になっている。
後脛骨筋の緊張が問題になります。足のアライメント異常にも問題があり痛みの要因になりますので、正しい位置にしっかりと整えておくことで大幅に痛みが軽減します。内反膝や扁平足、外反母趾などがより後脛骨筋の緊張を強めるので、足首以外の関節まで視野に入れ全身的に整える必要があります。後脛骨筋腱炎と同様、テーピングやストレッチなどセルフケアで日頃から負担を少なくしておくことが必要です。
踵骨の下にある衝撃を和らげる「踵骨脂肪体」が炎症を起こすことで痛みが出ます。本来弾力性がありますが、負担が沢山かかると弾力性がなくなり硬くなって衝撃を吸収できず、踵周囲の圧痛、荷重時痛、歩行時痛が発生します。
原因は使い方の間違いや姿勢で、姿勢の崩れが直りにくい中年から高齢者に多い病気です。また、使いすぎが原因となる場合もあります。踵に負担のかかる走り、ジャンプを繰り返す競技にも発生しやすく、アーチの低下により足底腱膜が引っ張られると踵骨と地面の間で引き違いの力が働いてしまい発生します。硬い地面での運動、体育館での運動、剣道のように素足で行う運動もリスクとして考えられます。
足の親指(母趾)が足の小指(小趾)側に曲がる外反の変形をする病気で、簡単に言うとくの字型になります。母趾の付け根に痛み・腫れ・変形・たこ(胼胝・べんち)・歩行時痛が発生します。変形が進行すると第2趾の下に潜り込む場合があります。足底部の緊張が強いので痛みを出すこともありますが、痛みの程度は重症度に比例しません。軽度でも痛みが強く感じることもあります。
主な原因は靴が合っていないことと歩き方が挙げられます。ハイヒールのようにつま先立ちの状態になる靴や、つま先が狭まっている靴を履いている方、クラシックバレエをしている方にも多く、その割合は圧倒的に女性が占めています。関節リウマチの合併症や母趾捻挫の後遺症として発生することもあり、変形性膝関節症や扁平足、ガニ股に伴って起こることも多いです。また姿勢の崩れにも注意が必要です。横アーチの低下、足の横幅増も「第1中足骨の内反」が出てしまうのでリスクが高まります。
変形自体を治すことはできません。しかし、それに伴う痛みや緊張を和らげることは可能です。他の関節の変形や姿勢に大いに関係があるので、全身的に整える必要があります。また、インソールや中足骨パッド、テーピングでの縦・横アーチサポートも大いに効果があるのでお勧めです。
小趾の付け根の外側の出っ張った部分に症状が出ます。外反母趾と重なって発症することが多いです。関節付近にできるたこ(胼胝)やマメが固くなることで痛みを感じ、また靴の中で擦れて痛くもなります。小さな骨であるため、変形を起こしやすいです。
主な原因は靴が合っていないことと歩き方が挙げられます。ハイヒールのようにつま先立ちの状態になる靴や、つま先が狭まっている靴を履いている方、クラシックバレエをしている方にも多く、その割合は圧倒的に女性が占めています。変形性膝関節症や扁平足、ガニ股に伴って起こることも多いです。また姿勢の崩れにも注意が必要です。横アーチの低下、足の横幅増も「第5中足骨の外反」が出てしまうのでリスクが高まります。
変形自体を治すことはできません。しかし、それに伴う痛みや緊張を和らげることは可能です。他の関節の変形や姿勢に大いに関係があるので、全身的に整える必要があります。また、インソールや中足骨パッド、テーピングでの縦・横アーチサポートも大いに効果があるのでお勧めです。
子供の頃の偏平足が大人になっても残る場合、足底や下腿の筋肉の疲れやすさ、全身的に姿勢の崩れ、関節部の変形を誘発したり、靱帯の緩みなどを引き起こします。大人になってからの発生では内くるぶしの下で痛みや腫れを出すこともあります。運動においてはパフォーマンスが低下するとも言われており、ない方が良いとされています。
アーチの崩れが問題になります。筋力不足、低下や体重の増加が問題になることが多いです。そもそもの問題として姿勢の崩れが出ていることが要因ともなります。使いすぎなどがあって後脛骨筋の緊張が残ることも良くないとされています。
扁平足を治すためには、まず骨の位置関係を整えて筋肉が正常に働くようにすることが重要です。足首・膝・股関節の可動性の低下、上半身の不良姿勢も要因と考えられます。それらを整え、足底トレーニングやストレッチなどを行い筋力をつけていくことで、少しずつ扁平足の改善が見られます。根気と時間がいるので、インソール、サポーターやテーピングにてアーチサポートをして改善スピードが早くなるように補助することが必要です。しっかりお伝えしていきます。
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ミツカル接骨院 院長
𠮷原 幸治
高校卒業後、柔道整復師国家試験に合格し、1年後にははり師・きゅう師国家試験に合格。有限会社やまがたに入社後、静岡県東部の接骨院、静岡市内接骨院に勤務し学園みずほ接骨院で院長を経験後、2022年3月にMARK IS 静岡にてミツカル接骨院を開院。現在は接骨院にて接骨業だけでなく鍼灸施術、ちびっこはり(子ども向け)と幅広い施術を行う。
保有資格
柔道整復師、はり師・きゅう師、認定卒後臨床研修指導柔道整復師認定、ちびっこはり勉強会修了
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