主な症状には痛み、腫れ、熱、内出血、歩行時の不安定感、可動域低下などがあります。靭帯の損傷度合に応じて痛みも激しく出て歩けなかったり、ひどいと足をつけないほど痛みを感じたりすることがあります。また外くるぶしの前下方・下方・後下方の圧痛(距腿関節捻挫)足首の前側の圧痛(遠位脛腓関節捻挫)踵の横のくぼみの圧痛(距骨下関節捻挫)というようにそれぞれ圧痛点も違います。
「距腿関節」は脛骨・腓骨・距骨で構成されています。ここを支える外側靭帯が前距腓靭帯・踵腓靭帯・後距腓靭帯です。
「距骨下関節」は距骨・踵骨の間です。距踵靭帯が前(骨間)・後・内側・外側とあります。
「遠位脛腓関節」を支えるのが前脛腓靭帯・後脛腓靭帯となります。距腿関節捻挫とほぼ同時期に前脛腓靭帯が伸びて傷んでしまうことが多いです。
距腿関節捻挫・距骨下関節・遠位脛腓関節はスポーツや階段の踏み外しなどでの内側にグニャッと曲がってしまった時(内反捻挫)など外傷により靭帯・腱・関節包と言われる軟部組織が伸ばされて傷んでしまいます。内反と外反の捻挫がありますが、圧倒的に内反捻挫が多いです。もし外反捻挫だった場合、整形外科を紹介することもあります。腫れや痛みで分かりにくくなりますが、骨折を伴う可能性が高いからです。痛みの程度や受傷時の状況を聞いて判断します。
捻挫も関節に加わった外力や強く捻ったことにより受傷しますので、歪みやズレがひどく出ます。筋肉、腱、靭帯などに緊張が残ったままになり痛みが引きにくくなります。しっかりと位置を戻すことと周りの守ってくれる関節、筋肉にかばった際の負担が残らないようにしていきます。元々上半身の姿勢の崩れがある人は捻挫の痛みが出やすくなります。それらもしっかり整えて負担が抜けて足首を全身で支えられるようにします。靭帯の損傷の程度は軽くても痛みや腫れがひどく出る場合もありますので、そういう際には鍼施術をお勧めします!早期回復しやすくなります!
主な症状としてアキレス腱の運動時痛・疼痛・圧痛があり、つま先立ちなどでも痛みが発生します。好発部位としてアキレス腱中央部とアキレス腱付着部があり、その2箇所に疼痛が発生しやすいです。アキレス腱炎はアキレス腱そのものが炎症を起こしているので圧痛部分をつまみながら足首を動かすと痛みが移動しますが、アキレス腱周囲炎ではパラテノン(腱上膜)や脂肪組織に炎症が生じるので、アキレス腱炎と違って圧痛部分の場所が移動しません。パラテノンは人体中最大の腱を栄養しているアキレス腱表層の血流豊富な膜です。ここがしっかり機能してくれないとアキレス腱がケガをしやすくなります。
原因は使いすぎです。繰り返しの動作をするスポーツ、ダッシュ&ストップ、急な方向転換、ジャンプなどが良くない刺激になります。靴のサイズや柔らかさなども要因の一つと言われています。他にも姿勢の崩れ、急に運動を始める、ふくらはぎの柔軟性、加齢、肥満などのリスク要因があります。
足首を動かしたり歩いたりすると、むこうずねの外側に痛みが出ます。前脛骨筋という筋肉はつま先を上へと持ち上げる働きをします。歩いていてつまづかないようにしてくれるのもこの筋肉です。足三里と言われる場所が痛みます。
原因は使いすぎです。長時間の歩行や走行、ジャンプの繰り返しで痛みが生じます。膝を曲げて前傾姿勢をとることが多いスポーツに多いです。サッカー、バスケットボール、バレーボール、登山、ウィンタースポーツなどです。
前脛骨筋は膝と足首のつまり、捻れに大きく関係してきます。股関節や骨盤が負担の元になっていたり、前脛骨筋に負担のかかる前傾姿勢で背中も丸まってしまっていたりすることがよくあります。すねの前だけに目を向けるのではなく、再発させない為にも負担のかかりにくい位置をしっかりと身体に覚えさせます。動きながら改善したい方にはテーピングやストレッチもお伝えしていきます。
足首内側の後方に時々痛みが生じ、進行すると痛みが激しくなり、腫れも出ます。立っているとき、歩いているときのどちらでも痛みを感じます。ふくらはぎの下腿三頭筋を補助する筋肉なので、後脛骨筋が炎症を起こすとつま先立ちができなくなります。
原因は使いすぎです。歩く・ランニング・ジャンプなどの動作の繰り返しにより後脛骨筋に痛みや腫れが起こります。膝・足首はもちろん、股関節や骨盤を整える必要があります。足首はつまりがあると極端に可動域が減るので、足回りのアライメント調整も含め、つまっている箇所は全身的に負担を軽減させましょう。
競技を一時的に休むというのも手段の一つですが、大会や試合前で練習が休めないという選手もいますので、動きながら改善していくこともできると思います。ただし、炎症の程度によりできないという判断をさせていただくこともあります。施術では、後脛骨筋腱の負担を減らすために足首・膝のズレ・歪みの位置を整えます。後脛骨筋腱の負担を大きくしてしまう体幹の傾きもあると思いますので、そこまで含めて調整をします。また後脛骨筋腱に対する日頃のセルフケアやテーピングの方法などもお伝えすることができます。しっかりと競技復帰できる再発しない足を取り戻しましょう。
膝の外側~外くるぶし後下方にかけての疼痛、圧痛、腫れ、運動後または翌朝の痛み、ジャンプの着地時の痛みなどが主な症状です。足首の不安定感から捻挫に近い痛みが靭帯部に出ることもあります。外くるぶしの前下方にも腫れたような靭帯が「筋が突っ張った」ように触れることもあります。
腓骨筋は長腓骨筋・短腓骨筋があります。足首が内側に捻れることを予防してくれる筋肉で、捻挫予防の働きをしてくれるものです。腓骨筋腱炎になる原因としては、捻挫グセがある足首の不安定感、使いすぎ、足のズレ、踵骨の形態的異常(腓骨筋結節がこすれて過形成が起こる)などが考えられています。
腓骨筋に負担がかかる足関節の傾きやズレ(踵骨の内転など)を正しい位置に戻しクセ付けしていく必要があります。形態異常があれば症状の長期化が見込まれます。痛みは軽減することができますが、骨の過形成に関しては、再吸収まで時間がかかります。温灸などで血流を増加させ再吸収を促します。また、股関節や膝関節がO脚の形になることが考えられ、骨盤・背骨にも歪みが生じます。しっかりとアライメント調整をし、正しい使い方にしていきます。インソールなどの提案もしますが、まずは使い方改善をしっかりすることが大事です。テーピングやストレッチも積極的に行うようにしてもらいます。
歩行時・サイドステップ時の外くるぶし後下方の痛み、同箇所において腱の脱臼感・不安感があります。繰り返し腱脱臼が起こると外くるぶし後方に腫れが出ます。
足首の急激な背屈、つま先が上に強く引っ張られることなどで腓骨筋腱が収縮し腓骨筋支帯が外くるぶしからはがれ、腓骨筋腱が脱臼します。例えば、スキーで前方への転倒、急激に足が背屈されるような動きはどんなスポーツでも発生します。
腓骨筋腱の脱臼をまず整復します。その上でテーピングなどで腓骨筋の補助をします。足首前方につまり感が出ることもありますので、アライメント調整をします。全身的に見ますが、脱臼グセは再発しやすいのでしっかりと補助を忘れずにセルフケア方法もお伝えしていきます。
足裏~足の指にかけてしびれと痛みが出ます(踵の下は除く)。ただし、足の甲や足首より上にしびれが出ることはありません。立った時に足裏に物が張り付いた感覚や砂利道を歩く感覚があります(異物付着感)。冷えを感じる方が多くいます。
内くるぶしの後方にある「足根管」が何らかの原因で狭くなってしまい、脛骨神経が締め付けられてしまい発症します。原因不明と言われておりますが、外傷・ガングリオンなどによる圧迫・きつい靴などの外からの圧迫もあります。足首周りの関節のズレも考えられます。
足根管での圧迫を取り除くことが必要になります。ガングリオンなどの場合日帰り手術が行われると思いますが、ガングリオンのような内からの圧迫でなければ対処できます。内側縦アーチの低下、距腿関節や距骨下関節の位置の悪さ、後脛骨筋・長母趾屈筋・長趾屈筋の緊張、後脛骨動脈等の血行不良などが考えられることもあるので、それらを改善していきます。足の負担を他の関節からも減らしていくために全身整えたほうが改善が早くなります。合わせて鍼や灸施術をすることで神経、血流が正常になっていくことを早めることができます。
足首の前下方の疼痛・圧痛、足首後方の不安定感、足場の悪い道での歩行時痛や不安感、捻挫や外傷後からずっと痛いといった症状が出ます。人によっては動くと足の奥が痛いが、どこの痛みか分からないと言うことがあります。他にはない特徴的な表現です。
激しい捻挫をした後、足根洞症候群に移行するケースが多いということです。足首の捻挫後、出血が起き、これが足根洞の中で瘢痕組織や線維組織に変わって距骨・踵骨間の動きを妨げます。
足首の不安定感が問題になるので、まずぐらついてしまうクセを正します。位置が整うだけでも痛みの緩和が望めます。他の関節などによるぐらつきも抑えたいので全身的に矯正をします。足根洞には神経がたくさん通っています。炎症を抑えたり、滞っている血腫に対して血流改善を促すことで再吸収を早めていきます。テーピングや鍼灸治療が大変有効な手段にもなります。周りの筋肉も足関節の不安定感により筋緊張が発生しているところが多く見られますので施術で緩めていくことが大事です。
足首の痛みや腫れが起こります。病態の進行度に応じてステージⅠ~Ⅳ(またはⅤ)に分類されています。軽い運動時痛~歩行困難な激しい痛みまで程度は様々あります。治療を受けずに放置すると進行していきます。変形が出ることもありますので早い処置が必要になります。
原因不明とされていますが、スポーツ選手に多いので、日々の負荷やストレスが要因と思われています。足関節捻挫(外側靭帯損傷)の後遺症とも考えられています。距骨の一部に血流不全が生じ関節軟骨を含む骨軟骨が一部剥がれ落ちてしまいます。
診断ではX線が使われますが、CTやMRIでないとはっきりしない場合もあります。ステージの診断は医師でないとすることができません。基本的には運動をさせないギプス固定などの保存療法がメインで、改善しない場合に手術が用いられます。そもそも血流不全が生じてしまう可能性として足首のアライメント異常があります。使い方の悪さや足関節の不安定さから隙間が狭まり血流不全を引き起こすと考えられます。しっかりと正常な隙間に戻すこと、関節の動きの制限を改善しスムーズさを取り戻すことを目的に施術します。繰り返しにならないためにも全身的な調整が必要です。血流改善するための鍼灸施術もオススメしていきます。再発リスクを減らすためにも是非ご相談ください!
足首の関節軟骨がすり減って関節に痛みが出る状態です。進行すると歩行が不自由になり、日常生活に支障を来します。主な症状に痛みと腫れがあります。体重が乗りやすい母趾側に軟骨のすり減りが認められることが多く、変形が始まると足首の内側が大きくなっていきます。腫れではない硬さが出てきますので、明らかな見た目の変化があります。放っておくと足が着けない、足首が動かないということにもなりかねないので、異変や違和感を感じたら早期に対処しておくことで進行予防と可動域の確保がしやすいです。
軟骨のすり減りを起こしてしまう原因として使いすぎ、体重のかけすぎが挙げられます。またケガの経験(足首の骨折・繰り返しの捻挫)がある方にも多いです。病的(関節炎・細菌感染)などが原因になることもあります。明らかな原因がなくとも発症することがあります。
膝や股関節と同様、すり減った軟骨は元に戻りません。ですが、痛みや動きの改善をすることができます。変形の進行度合いに応じて動きの制限は残りますが、痛みや炎症を再発させないように過ごすことは可能です。変形が進行していると手術を勧めることもありますが、大抵の場合、早期発見ができる疾患なので、手術ではない保存療法が考えられることが多いです。薬や湿布で治まらない運動器の痛みは私どもにご相談ください!
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ミツカル接骨院 院長
𠮷原 幸治
高校卒業後、柔道整復師国家試験に合格し、1年後にははり師・きゅう師国家試験に合格。有限会社やまがたに入社後、静岡県東部の接骨院、静岡市内接骨院に勤務し学園みずほ接骨院で院長を経験後、2022年3月にMARK IS 静岡にてミツカル接骨院を開院。現在は接骨院にて接骨業だけでなく鍼灸施術、ちびっこはり(子ども向け)と幅広い施術を行う。
保有資格
柔道整復師、はり師・きゅう師、認定卒後臨床研修指導柔道整復師認定、ちびっこはり勉強会修了
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